ゲーム会社で働く人の業界分析

ゲーム会社で働く人材として気になったことを独自に分析していきます。

日本スマホアプリ市場の全貌と異常性 〜米国VS日本〜

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スマホゲーム会社で働く者として気になることを分析していきたいと思います!!

 

第一弾はトップセールス50位までのアプリジャンルについて日米で分析してみました。

日本のAppStoreのトップセールスランキングってほぼゲームですよね??

これってかなり異常なんじゃないかと思いまして、初回は米国を対にtop50に占めるジャンルの割合を算出してみました!!

 

さっそくTop Sales 50のジャンル別シェアです!!!!

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※・AppGraphyの2015/12/4 10:21時点(米国)、2015/12/4 16:30時点(日本)のランキングを参照    日本のランキング[総合] | AppGraphy(アップグラフィー)

  ・米国はGAMEとGAMBLEを分類

  ・SNW(ソーシャルネットワーキング):LINE,ポケコロSkype,LinkedIn等を分類。

  ・MATCHING=出会い系

  ・音楽系アプリはMUSICに分類(Spotify, Radio系, Piano系, 歌アプリ系)

 

<分析結果>

・日本は、92%GAME!!!!!(異常)

・米国もTopはGAMEであるが、50%を切る48%!!!!

・米国は、20%GAMBLEが占める。(これまた国民性が、、、)

(日本のカジノゲームは、コロプラの『東京カジノプロジェクト』が100位前後にランクインするのみ)

・米国は、10%MUSIC8%VIDEOMATCHINGとGAME以外の分野への課金が目立つ。

・日本のMUSICやVIDEO関連はうまくいっていないことがうかがえる。(参入が最近であるためこれからに期待)

MATCHINGは日本でも150位以内での複数アプリのランクインが目立ち、『出会い』に対する課金のハードルが下がっている。

合コン1回 ¥5,000 = 1ヶ月課金額 ¥4,500(なるほど。笑)

・米国の結婚するカップルの約3割はMATCHING・DATING Appからと言われている。

 

やはり、日本はかなりGAMEに対して課金する傾向があるようですね。モンスト、パズドラの全盛期は月100億円の売上が立ち、その50%近くが営業利益になると言われているので本当に凄いことですね。

 

日本と米国でこれだけ課金の傾向が違うと単純に海外展開しても成功は厳しそうですね。GAMEのARPPU(Average Revenue Per Paid User)課金ユーザー1人あたりの平均売上金額も単純計算で日本よりも低そうなので、、、

 

また、日本でVIDEO関連のNETFLIX、hulu、Amazon VIDEOがどれ位伸びるかですが、ある程度で頭打ちになるのではと予想します。

・日本のテレビはクオリティーが高いのにタダ

・テレビ離れが叫ばれてはいるが、アプリのCMを打った際に売上・ユーザー数共に伸長することから一定数は必ず残りそう

・NETFLIX、hulu、Amazon VIDEO、スカパー等複数登録しても時間制約で見切れない

・月額1000円程度と天井が決まってしまう

・ゲームのように隙間時間(2~10分)で刻んでドラマ見たり映画みてもつまらないですもんね〜

・Youtuberの動画やアイドル、スポーツ、お笑い、音楽のちょい見が出来る動画関連が伸びるイメージは湧きやすいですね。

 

これらの問題を解決して、どのうように成長するかみものですね♪

 

とりあえず、ゲーム業界で働くものとしては、今回の日本市場の傾向は嬉しいことですが動向を見守るとともに、他国の状況も分析していきたいと思います!!!!

 

次回以降、韓国、中国、イギリス、インドネシアについても分析していきたいと思います!!乞うご期待。

 

KAZ

 

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